無線LANアクセスポイント 【WAP】 Wireless Access Point / Wi-Fiアクセスポイント / ワイヤレスアクセスポイント / 無線LANブリッジ / 無線LAN親機
概要
無線LANアクセスポイント(WAP)とは、無線LAN(Wi-Fi)で端末を有線ネットワークに接続したり、付近にある端末間を相互に接続する中継装置。無線LANルータ(Wi-Fi)もアクセスポイントとしての機能を内蔵している。無線LANアクセスポイントはWi-Fiネットワークの結節点となる機器で、電源のある場所に固定的に設置・運用される。設置された位置から一定の範囲内(通常は十数メートル程度)にある無線LAN装置と電波で交信し、データの送受信を行うことができる。通信はWPA方式などで暗号化され、電波を傍受しても内容が割り出せないようになっている。
無線LANアクセスポイントにはWi-Fiネットワークの識別名となるSSID(ESSID)が設定され、同じSSIDを指定した機器しか接続できないようになっている。公衆Wi-Fiなどの場合は誰でも自由に接続できる設定にすることもあるが、通常は暗号化キー(パスワード)を設定して限られた人しかアクセスできないよう設定する。一台で複数のSSIDを設定・運用できるマルチSSIDに対応している機器もある。
イーサネット(Ethernet)などLANケーブルの接続口(ポート)を備えた製品が一般的で、これを介して建物内の有線LAN(構内ネットワーク)に接続でき、ルータを経由すればインターネットにも繋がる。ルータ機能を内蔵して直にインターネット接続が可能なものは「ルータタイプ」あるいは「無線LANルータ」(Wi-Fiルータ)という。
家庭内や企業内などに設置されるものはネットワークの中継装置として同じWi-Fiネットワークに接続された端末間の接続・通信も取り次ぐが、店舗や公共施設などで公衆無線LANのホットスポットとして設置される場合は、端末間の通信を遮断するモードで動作させることもできる。この機能を「プライバシーセパレータ」「APアイソレーション」などと呼ぶ。
(2018.11.20更新)