ホワイトスペース 【white space】
概要
ホワイトスペース(white space)とは、余白、空白などの意味を持つ英単語。印刷物やWebページなどで、文字や画像などが記されていない余白や隙間を、紙面や背景の白色がそのまま残っている空間という意味でこのように呼ぶ。文字のホワイトスペース
特殊な文字の一つで、何も表示せず一文字分の空白を挿入するものをホワイトスペースあるいは単にスペース(文字)という。「ホワイト」は白く塗りつぶされているということではなく何も書かれていない(透明)という意味合いで、その部分の実際の色は背景色による。
ASCII文字コードでは32番(16進数で20)が英数字一文字分の空白を表すホワイトスペース文字に割り当てられているほか、日本語の文字コードでは、いわゆる全角文字一つ分の正方形の空白(全角スペース)が定義されている。
英語などで単語の分かち書きなどのために用いられるほか、行頭の字下げ(インデント)や桁合わせなどに用いられることもある。ソフトウェアによってはスペース文字以外にもタブ文字や改行文字、字形の割り当てられていない制御文字などをホワイトスペースとして表示・印刷する場合がある。また、HTMLなどでは連続するスペース文字は一文字分として処理されるため、確実にスペースを挿入したい場合は “ ” などの実体参照を記述する。
電波のホワイトスペース
電波の周波数帯のうち、法律に基づいて放送や通信のために排他的に割り当てられているのに、実際には利用されていない帯域のこと。無線通信需要の増加に伴いホワイトスペースの有効利用が世界的に議論されている。
信号が重なり合って混信するのを防ぐために設けられた「隙間」の周波数帯域や、テレビやラジオの放送波のために確保されているが特定の地域の局しか使っておらず他の地域では空いている帯域などが該当する。
放送は歴史が古く、電波利用に余裕があった時代に割り当てや運用方針が決められていることもあり、近年急激に需要が増加し帯域が逼迫している携帯電話などから見ると、有効活用されず遊んでいる帯域が数多く存在する。このため、地域ごとに有休状態の帯域を他用途に解放し、移動体通信や公衆無線LANなど過密な分野で有効活用すべきとの議論が行われている。
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 愛知教育大学「ストーリー絵本における余白の使用法」(PDFファイル)にて引用 (2013年3月)