フロントホール 【fronthaul】

概要

フロントホール(fronthaul)とは、移動体通信網で、基地局が複数のアンテナ部を保つ場合に、両者の間を結ぶ地上の光ファイバー回線網のこと。

初期の携帯電話ネットワークでは端末と交信する基地局にアンテナや信号処理、通信制御、コアネットワークとの接続などの機能がひとまとめに実装されていたが、第4世代(4G)以降では収容局に設置された親局がアンテナを持つ近隣の子局を制御する仕組みとなっている。

この基地局システム内の通信うための光ファイバー回線網がフロントホールで、4GLTE)では親局のBBUBaseband Unit)と子局のRRH(Remote Radio Head)の間を、5Gでは親局のCUCentral Unit)と子局のRURadio Unit)の間を接続する。

一方、親局とコアネットワークを接続する回線網は「バックホール」(backhaul)という。5GではRU-DU(Distributed Unit)-CUという構成になっており、DURU側かCU側に統合することが多いが、独立している場合はRU-DU間をフロントホール、DU-CU間を「ミッドホール」(midhaul)という。

(2023.10.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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