読み方 : アールエフコム
RFCOMM【Radio Frequency Communication】
概要

Bluetoothでは用途ごとに通信仕様を定めた「プロファイル」を公開しており、RFCOMMはそのプロファイルの一つとして規定されている。従来のシリアルケーブル接続を前提とした機器やソフトウェアをそのままBluetooth環境へ移行できるようにすることを目的として策定された。
RFCOMMは汎用的なデータ伝送プロファイル「L2CAP」(Logical Link Control and Adaptation Protocol)の上位層に実装されており、RS-232C規格に基づいてフレームの形式や制御信号の種類を定義している。仕様上は最大60チャネルまでの同時接続に対応し、誤り検出符号による伝送エラーの検出など、IP通信におけるTCPに相当する信頼性の高い制御を行う。
もともとシリアルケーブルの無線化を目的として設計された仕様だが、通信の安定性から計測機器や産業機器、GPS受信機、バーコードリーダなど、シリアル通信を前提とする様々な機器に採用が広がった。SPP(Serial Port Profile)をはじめとする多くのプロファイルの基盤としても利用されている。多くのオペレーティングシステム(OS)ではRFCOMM接続を仮想シリアルポートとして認識できるため、既存のシリアル通信ソフトウェアとの互換性を確保しやすい。
近年ではBluetooth Low Energy(BLE)の普及やL2CAP自体の機能強化により、新規開発の機器ではGATT(Generic Attribute Profile)など別の通信方式が採用されることが多くなっている。一方で、既存システムや旧来の周辺機器との互換性が求められる分野では現在も利用されている。
(2026.6.17更新)