RFCOMM 【Radio Frequency Communication】

概要

RFCOMM(Radio Frequency Communication)とは、Bluetoothプロファイルの一つで、RS-232C規格のシリアル通信エミュレーションするもの。欧州電気通信標準化機構(ETSI)のTS 07.10規格として標準化されている。

コンピュータ周辺機器の接続などに用いられる近距離無線通信規格のBluetoothでは、用途ごとに通信仕様を規定した「プロファイル」を公開している。RFCOMMはコンピュータ周辺機器の有線接続に用いられていた、いわゆるシリアルポートと同等の機能を提供する。

L2CAPの上位層に実装されており、RS-232C規格に沿って伝送するフレームの形式や制御信号の種類などを定義している。仕様上は最大60台まで同時に接続することができ、誤り検出符号による伝送エラーの検出などIP通信におけるTCPのように信頼性の高い制御をうことができる。

従来のシリアルケーブル接続の機器をBluetoothを介して無線接続できるようにすることを企図して規定された仕様だが、信頼性の高さから様々な機器やアプリケーションで汎用的に利用されている。L2CAPの機能強化で信頼性が向上して以降は新規に採用されることは少なくなっているとされる。

(2023.4.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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