MEID 【Mobile Equipment IDentifier】
概要
MEID(Mobile Equipment IDentifier)とは、携帯電話などに個体ごとに割り当てられる一意の識別番号。第3世代(3G)のCDMA2000方式を用いる端末に与えられる。14桁の16進数で表記される。56ビットのコード本体と、末尾8ビットのチェックディジット(誤り検出符号)で表される。先頭8ビットが国を表す地域コード(regional code)、続く24ビットがメーカーを表す製造者コード(manufacturer code)、続く24ビットがメーカーごとに各端末に与えるシリアル番号(serial number)となっている。
電話番号やSIMカードに記録された加入者番号とは異なり、端末自体を識別するコードであり、譲渡や売買で端末の所有者が変わってもMEIDは変わらない。端末ごとの通信方式や提供サービスの切り替えや使用制限、紛失・盗難時の探索などに利用される。
CDMA2000規格を推進する業界団体の3GPP2が策定したコード体系で、製造者コード割当などの管理は米国の通信事業者の業界団体TIA(Telecommunications Industry Association)が担当している。
一方、第2世代携帯電話(2G)のGSMや第3世代(3G)のW-CDMA、第4世代(4G)のLTE/LTE-Advancedなどの方式では端末の識別にIMSI(International Mobile Equipment Identity)という番号体系を用いる。第4世代以降の移動体通信ではMEIDは用いられずIMSIに統一されている。
(2021.2.17更新)