読み方 : サブシックス
Sub6【Sub-6GHz】
概要

5Gの無線通信方式(5G NR)では、利用する電波の特性によってSub6とミリ波の2つに大きく区分される。Sub6は従来の4G(LTE)などで使われてきた帯域に近い周波数であり、日本では商用5G向けとして3.7GHz帯や4.5GHz帯が通信事業者に割り当てられている。4G向け帯域から5Gに転用された700MHz帯や3.5GHz帯なども技術的にはSub6に含まれる。
Sub6はミリ波と比べて電波の減衰が小さく、一つの基地局で数百メートルから数キロメートルのエリアをカバーできる。建物や地形の陰にも回り込む回折性を持つため、屋内や遮蔽物の多い市街地でも電波が届きやすい。この特性から、都市部だけでなく郊外においても安定した通信エリアを確保できる。
一方、通信速度の面ではミリ波が有利である。Sub6では1事業者あたり100MHz幅程度の帯域が割り当てられるのに対し、ミリ波は400MHz幅以上の広い帯域を利用できるため、理論上の最大通信速度はミリ波が大きく上回る。ミリ波はスタジアムや駅など人が密集する場所での超高速通信に適している一方、到達距離は数十メートルに留まり、遮蔽物にも弱い。
5Gのサービス展開初期は、ミリ波対応の基地局や端末が限られていたこともあり、既存インフラを転用しやすいSub6を中心にネットワーク整備が進められた。現在も5Gの人口カバー率向上において中心的な役割を果たしており、利用者が日常的に接続する5G通信の多くはSub6によって提供されている。5G対応端末は、電波状況や利用環境に応じてSub6、ミリ波、4Gフォールバックを自動的に切り替えて通信を行う。
(2026.6.16更新)