L2CAP 【Logical Link Control and Adaptation Protocol】
概要
L2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)とは、Bluetoothでデータをまとまった単位(フレーム)で送受信できるようにする通信規約(プロトコル)。物理的な通信装置と上位のプロトコルを橋渡しする。上位のアプリケーションから渡されたデータを一定のフレーム単位に分割し、制御情報を付して装置へ送信を依頼する。受信したフレームからはデータを取り出して一つに再構成し、宛先のアプリケーションへ届ける。
制御情報としてIPにおけるTCPやUDPのポート番号ようにアプリケーションを識別する番号(PSM:Protocol/Service Multiplexer)を記録することができ、一つの伝送路を複数のアプリケーションが同時に利用することを可能とする。データの再送制御についての規定もあり、TCPのように欠落したデータを自動的に再送して確実に送り届けることができる。
L2CAPのすぐ上位に個別のアプリケーション(プロファイル)が来ることもあるが、ATT(Atribute Protocol)やSM(Security Manager)、さらにその上位でGATT(Generic Attribute Protocol)やGAP(Generic Access Profile)を介する場合が多い。以前はRFCOMMがよく併用されたがL2CAP自体の機能強化に伴いあまり利用されなくなった。
(2022.4.14更新)