L2CAP 【Logical Link Control and Adaptation Protocol】

概要

L2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)とは、Bluetoothデータをまとまった単位(フレーム)で送受信できるようにする通信規約(プロトコル)。物理的な通信装置と上位のプロトコルを橋渡しする。

上位のアプリケーションから渡されたデータを一定のフレーム単位に分割し、制御情報を付して装置へ送信を依頼する。受信したフレームからはデータを取り出して一つに再構成し、宛先のアプリケーションへ届ける。

制御情報としてIPにおけるTCPUDPポート番号ようにアプリケーションを識別する番号(PSM:Protocol/Service Multiplexer)を記録することができ、一つの伝送路を複数のアプリケーションが同時に利用することを可能とする。データ再送制御についての規定もあり、TCPのように欠落したデータを自動的に再送して確実に送り届けることができる。

L2CAPのすぐ上位に個別のアプリケーションプロファイル)が来ることもあるが、ATT(Atribute Protocol)やSM(Security Manager)、さらにその上位でGATT(Generic Attribute Protocol)やGAP(Generic Access Profile)を介する場合が多い。以前はRFCOMMがよく併用されたがL2CAP自体の機能強化に伴いあまり利用されなくなった。

(2022.4.14更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる