APN 【Access Point Name】 アクセスポイント名

概要

APN(Access Point Name)とは、携帯電話データ通信う際に、接続先の事業者やサービスを指定するための識別名。通常は端末SIMカードに事前にセットされているものを使うことが多いが、サービスによっては利用者が明示的に入力する必要がある場合もある。

携帯電話事業者(キャリア)が運用する無線通信網では、その事業者が複数の異なる通信サービスを展開していたり、別の通信事業者MVNO)が無線網を借り受けて独自の通信サービスを提供している場合がある。

このため、端末が物理的に接続を確立した後に、どの事業者やサービス通信うのかを指名する必要がある。その識別に用いられる短い符号がAPNで、通常は当該サービスインターネット上で使用しているドメイン名が用いられる。

大手キャリアの販売店で端末購入と加入契約を同時にう場合には端末SIMカードにあらかじめAPNが設定された状態で引き渡されるため、利用者がAPNを設定したり意識することは少ない。一方、大手キャリアからMVNOへ契約を乗り換えた場合や、加入契約とは別に利用者が自前でSIMロックフリー端末を用意した場合などには事業者の指示に従って自分で適切なAPNを設定する必要がある。

(2019.7.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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