読み方 : エイチオージーピー

HOGP【HID Over GATT Profile】

HOGPとは?

Bluetoothプロファイルの一つで、Bluetooth Low EnergyBLE)を通じてマウスキーボードなどの入力装置を無線接続できるようにするもの。従来のBluetooth向けに設計されたHIDプロファイルをBLE環境向けに再設計したもので、省電力な入力機器の無線接続を実現する。
HOGPのイメージ画像

従来のBluetoothでは、マウスキーボードなどの装置の接続に「HID」(Human Interface Device)プロファイルが用いられてきた。このプロファイルはBLEより以前から存在するBluetooth仕様を前提とした仕様であり、BLEとは通信の基本構造が根本的に異なる。

BLEでは各プロファイルが「GATT」(Generic ATTribute Profile)を通じて通信する構造になっており、従来のHIDをそのまま適用することができない。そこで、HIDと同等の機能をGATT経由で実現するプロファイルとしてHOGPが策定された。

HOGP対応機器はGATTの「サービス」(service)と「キャラクタリスティック」(characteristic)という仕組みを使って入力データを送信し、接続先のパソコンやスマートフォンはこれを受信して利用者の操作として処理する。機器の種類や機能はHIDの記述形式を継承しているため、異なるメーカーの製品でも共通の方法で認識できる。

BLEを利用するため消費電力が非常に小さく、ワイヤレスキーボードやマウスなど電池駆動の入力機器に広く採用されている。通常の使用環境では乾電池一本で1年以上動作する製品もある。また、BLEが備えるペアリング手順や暗号化通信の仕組みをそのまま利用できるため、セキュリティ面でも標準的な対応が可能である。

WindowsやmacOS、iOS、Androidなど主要なオペレーティングシステム(OS)はHOGPを標準でサポートしており、対応機器であれば専用ドライバなしに接続・使用できる。現在流通するBLE対応のキーボードマウスの多くがこの仕様に基づいて動作している。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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