Wi-Fi 6E 【Wi-Fi 6 Extended】

概要

Wi-Fi 6E(Wi-Fi 6 Extended)とは、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の拡張仕様で、6GHz帯の電波を利用できるようにしたもの。2021年に策定された規格で、伝送方式など他の仕様はWi-Fi 6と変わらない。

Wi-Fi 6は2019年に策定された第6世代のWi-Fi伝送規格で、従来のWi-Fi規格群と同じ2.4GHz帯5GHz帯電波を用いて、最長数十メートル程度の距離を最大9.6Gbpsギガビット毎秒)までの伝送速度通信することができる。

Wi-Fi 6Eは2.4GHz帯5GHz帯に加えて新たに6GHz帯での通信を可能にする規格で、日本では2022年に総務省が6GHz帯(5,925~6,425MHz)の利用を認可したことにより正式に使用可能になった。変調方式などの仕様はWi-Fi 6と同じであり、最大通信速度や同時接続数なども変わりない。

2.4GHz帯5GHz帯は既存のWi-Fi規格を含む様々な無線システムによって利用されており、一部は電子レンジなど通信以外の用途にも用いられているため、利用環境によっては混雑や干渉により十分な性能が得られないこともあるが、Wi-Fi 6Eでは他の機器やシステムとの競合が起きにくいとされる。ただし、電波の特性により低い周波数帯より到達可能距離が短く障害物に弱いと言われる。

(2023.7.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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