ビーコン 【beacon】
概要
ビーコン(beacon)とは、標識、灯台、のろし、かがり火、無線標識、航空標識などの意味を持つ英単語。定期的に周囲に向けて光や電波などを発する装置を指すことが多く、その光を見た人や信号を受信した電子機器などが現在地や方角、進行方向などを知ることができる。無線標識
交通や航空、船舶などの分野では、地上に固定的に設置される無線局の一種で、定期的に特定の周波数や信号形式の電波を発する設備をビーコンという。また、航空機や船舶に備えられた、非常時に遭難信号や現在位置を知らせる発信機をビーコンということもある。
ITの分野でも、赤外線や近距離無線通信の電波などを発して、周囲に機器の現在位置や識別情報などを知らせる小型の発信機のことをビーコンということがある。主に屋内の位置や距離の測位、物体の識別や関連情報の送受信などに用いられる。
無線LAN
無線LAN(Wi-Fi)では、アクセスポイントが自らの存在を知らせるために発する無線信号のことをビーコンという。周囲のWi-Fi対応機器はこれを受信することにより、その場所で利用可能なWi-Fiネットワークを探し出すことができる。
Webビーコン
Webの分野では、WebページやHTMLメールなどの内部に、見た目には分からないように埋め込まれた情報収集用の画像ファイルなどのことをWebビーコンという。
閲覧者がページを開くと、同時にそのファイルもダウンロードされるため、その際にアクセス日時やアクセス元の情報などを収集することができる。
(2019.8.15更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 独立行政法人日本芸術文化振興会委託事業 PwCコンサルティング「文化芸術活動におけるデジタル技術の活用による表現活動等の先行事例調査 調査報告書」(PDFファイル)にて引用 (2023年5月)