BBU 【Baseband Unit】 ベースバンドユニット

概要

BBU(Baseband Unit)とは、無線通信機などの内部でベースバンド信号の処理をう部品や装置。特に、4G移動体通信基地局におけるベースバンド処理装置のことをBBUと呼ぶことが多い。

電気通信において、送りたい情報をそのまま表した信号の占める周波数帯域のことを「ベースバンド」(baseband)という。広義には、様々な無線機器の内部で、元になるデータや信号からベースバンド信号を生成したり、その逆の変換をう装置をBBUという。

狭義には、4G移動体通信システムの基地局内で、ベースバンド信号の変調復調を含む様々な情報処理をう制御システムをBBUという。4G基地局はアンテナ部、無線信号を取り扱うRRH(Remote Raadio Head)、BBUで構成され、BBUは制御の中核を担う。

RRHとフロントホール回線を通じてベースバンド信号をやり取りし、端末から受け取ったデータや音声信号をバックホール回線を通じて有線のコアネットワークへ送ったり、逆にコアネットワーク側から受け取ったデータや音声を変調してRRH側へ送る。様々な通信制御もう。

5G基地局では、4GのBBUに相当する機能が「DU」(Distributed Unit)と「CU」(Central Unit)の2つの装置に分割されている。狭義のベースバンド処理は、アンテナおよび無線信号部(RU)と接続されたDUの役割となる。5GではDUCUは同じ施設に設置することも、分離してCU(親局)が複数のDU(子局)を制御することもできるようになっている。

(2024.7.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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