トランスミッタ 【transmitter】 TX / トランスミッター
無線通信におけるトランスミッタは、発振回路や変調回路、増幅器などを組み合わせ、送り届けたい信号を特定の周波数の電波として発する装置を指す。発した電波は強度に応じて周囲の空間全体に影響を及ぼすため、法制度(日本では電波法など)によって使用する周波数や出力、機器の仕様や認定、使用者の資格などについて規制が行われている。
単にトランスミッタという場合は電波を発信する目的の装置を指すことが多いが、「赤外線トランスミッタ」「光トランスミッタ」など電波以外の媒体についても発信装置をトランスミッタと呼ぶことがある。IT分野ではFMトランスミッタやBluetoothトランスミッタなど、音声信号を特定の形式の電波で周囲の機器に伝送する小型の無線機を指すことが多い。
一方、電波などを受信して信号を取り出す機器や装置は「レシーバ」(receiver/RX)という。トランスミッタとトランスミッタの両方を内蔵し、発信と受信の両方が可能な機器は、トランスミッタの “trans-” とレシーバの “-ceiver” を合わせた造語である「トランシーバ」(transceiver/TRX)という。
(2022.3.20更新)