バックホール 【backhaul】
携帯電話回線(移動体通信網)の場合は、街頭などにある無線基地局と、最寄りの拠点施設(コアネットワークとの接続点)を繋ぐ固定回線網を「モバイルバックホール」という。基地局とアンテナ部(4GのRRHなど)が離れている場合、両者をつなぐ回線を「フロントホール」(fronthaul)と呼ぶ。
モバイルバックホールは現代では光ファイバー回線による有線回線が用いられることが多いが、新興国などではマイクロ波などによる大容量の固定無線回線が一般的な場合もある。
大規模なWi-Fi(無線LAN)ネットワークでは、構内の基幹網などに繋がる(有線)ネットワークスイッチなどと、無線アクセスポイントを繋ぐ回線をバックホールという。ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet)などのケーブル接続が用いられることが多いが、Wi-Fi通信自体でバックホールを構成する場合もある。
通信事業者の基幹回線網などの場合には、海底ケーブルの陸揚げ局と事業者の通信拠点を結ぶ大容量の中継回線のことをバックホールということが多い。
(2020.2.14更新)