故障率曲線 【failure rate curve】 バスタブ曲線 / bathtub curve

概要

故障率曲線(failure rate curve)とは、機器や装置などの稼働開始からの時間経過と故障の発生率の関係を図に表したもの。曲線の形状が浴槽を横から見た時の形に似ていることから「バスタブ曲線」とも呼ばれる。

横軸に時間、縦軸に故障率を取り、原点を稼働開始、故障率0として時間の経過に伴う故障率の増減を曲線で図示する。

稼働開始すぐは初期不良の顕在化などから故障率が高い水準からスタートし、その後急激に減少する「初期故障期」と呼ばれる。この段階での故障は設計ミスや製造不良によるものが多い。

ある程度時間が経過すると、故障率が低い一定の水準で推移する、安定した「偶発故障期」に移行する。この期間における故障は偶発的な要因によるものが多い。

稼働開始から長い時間が経過すると、次第に故障率が上がり始め、時間とともに上昇率も増大していく「摩耗故障期」を迎え、やがて製品寿命を迎える。長期間使用したことによる摩耗や劣化、損耗などが蓄積し、故障に繋がる期間である。

(2020.3.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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