ホットサイト 【hot site】

概要

ホットサイト(hot site)とは、企業の情報システムのバックアップ施設などの運用方式の一つで、遠隔地に設けた施設に本運用とほぼ同じシステムを導入し、常時データ複製などを行いながら稼動状態で待機しておく方式。障害発生時に直ちに切り替えて運用を引き継ぐことができる。

災害などで主要なITシステム拠点での業務の続行が不可能になった際に、緊急の代替拠点として使用する施設や設備のことを「DRサイト」(Disaster Recovery site)という。本拠点から離れた場所に施設を確保し、緊急時にシステム運用を代替できるよう備えておく。

ホットサイトはDRサイトの運用方式の一つで、本システムと同等の機材やソフトウェア、回線などを用意し、システムを稼働させて常にデータの同期などを行いながら待機する。本拠点が災害などで停止すると、即座に切り替えて運用を継続することができる。

DRサイトの運用方式としては他に、同等の機材を用意するが非稼働状態で待機する「ウォームサイト」、施設や回線などインフラ部分のみ確保しておき、障害発生後に拠点の立ち上げを行う「コールドサイト」がある。ホットサイトは最も迅速に切り替え作業を完了できるが、設備などの設営や維持にかかるコストは最も高い。

(2025.9.24更新)

資格試験などの「ホットサイト」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平30修12 問13】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。
平28修12 問13】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。
平26秋 問13】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。
平25修1 問15】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。
平23修6 問15】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。
平23修1 問44】 ホットサイト方式の説明として,適切なものはどれか。
平22秋 問16】 バックアップシステム構成におけるホットサイトに関する記述として,適切なものはどれか。