歩留まり 【yield rate】 歩留まり率 / 歩留率

概要

歩留まり(yield rate)とは、製造・生産において、投入した原料などの量から期待される生産量(生産数)に対する、実際の出荷可能な生産量の割合のこと。工業製品などの場合には、全生産量から不良品を除いた出荷可能な製品の割合を指すこともある。

実際の生産量を理想的な生産量で除した割合として表され、これをそのまま0から1の間の実数で表す場合と、100倍してパーセンテージで表示する場合がある。生産に用いた原材料や部品などが、すべて出荷可能な製品になれば歩留まりは1.0(または100%)、生産が完全に失敗し、まったく製品が得られなければ0(または0%)となる。

工業生産では、生産された製品の全量から、検査などで不良品として取り除かれた量を差し引いた出荷可能量の割合を表すのが一般的で、取り除かれた不良品の割合のことは「不良率」という。歩留まりと不良率の和は常に1となる。

食品加工などの場合には、原材料の重量から不可食部や加工工程上生じるロスを除き、製品として完成した量の割合を指すことが多い。この計算方法では、理想的な工程で不良品が生じなかったとしても、工業製品と異なり歩留まりは1とはならない。

(2018.4.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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