読み方 : ティーピーエス

TPS 【Transactions Per Second】 トランザクション毎秒

概要

TPS(Transactions Per Second)とは、コンピュータシステムの処理性能の指標の一つで、トランザクション処理を毎秒何件実行できるかを表したもの。データベース管理システム(DBMS)やサーバコンピュータの性能指標としてよく参照される。

解説 トランザクション処理とは、送金処理における入出金のように互いに関連・依存する複数の処理をまとめ、一体不可分の単位として処理する方式のこと。あるシステムが1秒間に1件のトランザクションを完了させられる場合、その処理速度は1TPSであるという。

異なるシステムの性能を比較する場合には同じプログラムとデータを使うベンチマークテストが必要となる。業界団体のTPCトランザクション処理性能評議会)が標準的なベンチマークを作成しており、各社はTPCベンチマークテストで計測したTPS値をシステムの性能として公表している。

なお、分野によって「トランザクション」の意味は異なる場合がある。トランザクション処理における一体不可分の処理単位ではなく、単に関連する一連の処理をひとまとめにしたものを指したり、暗号通貨の取引記録をブロックチェーンに記録する処理を指すことがある。

(2025.10.7更新)

資格試験などの「TPS」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平23春 問19】 Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されているシステムがある。次の運用条件の場合,このシステムでは最大何TPS処理できるか。