読み方 : ティーピーエス
TPS【Transactions Per Second】トランザクション毎秒
概要
TPSとは、コンピュータシステムの処理性能を表す指標の一つで、1秒間に完了できるトランザクション処理の件数を示したもの。データベース管理システム(DBMS)やサーバ、業務システムの性能評価に用いられる。

トランザクション処理とは、複数の関連する処理を一体不可分の単位としてまとめて実行する方式である。銀行振込における出金と入金がその典型例で、どちらか一方だけが成功するという状態は許されず、全処理が成功するか全処理が取り消されるかのいずれかに帰結する。途中で障害が発生した場合も処理全体が取り消され、データの整合性が保たれる。
あるシステムが1秒間に100件のトランザクションを完了できる場合、その処理速度は100TPSとなる。TPSはシステムの処理能力を把握する目安となるが、トランザクションの内容や処理の複雑さ、データ量、同時接続数などによって負荷は大きく異なるため、数値だけで異なるシステムの性能を単純に比較することはできない。
公平な性能比較には、同一条件で実施するベンチマークテストが必要となる。業界団体のTPC(トランザクション処理性能評議会)が標準的なベンチマーク規格を策定しており、各メーカーはこの規格に基づいて測定したTPS値を公式な性能指標として公表している。オンライントランザクション処理(OLTP)を対象とする「TPC-C」や「TPC-E」、オンライン分析処理(OLAP)を対象とする「TPC-H」など、いくつかのベンチマークが定められている。
近年では、ブロックチェーンや暗号資産の分野でも、ネットワーク全体が1秒間に処理できる取引件数のスループット指標としてTPSが用いられることがある。この文脈での「トランザクション」はブロックチェーンへの取引の記録処理を意味し、データベースにおける定義とは異なるため、数値を比較することには意味がない。
(2026.6.14更新)
関連用語
他の辞典等による「TPS」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「TPS」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【平23春】 Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されているシステムがある。次の運用条件の場合,このシステムでは最大何TPS処理できるか。