ドメイン参加【domain join】
ドメイン参加とは?

Active Directoryは、Windowsネットワークを「ドメイン」(domain)という単位で管理する仕組みである。主に企業などの組織内ネットワークで導入される。Windows Server上の「ドメインコントローラ」(domain controller)が、利用者アカウントや各コンピュータの資源へのアクセス権を一元管理する。
ドメイン参加した端末は専用のコンピュータアカウントを持ち、ドメインコントローラとの間に「セキュアチャネル」(secure channel)と呼ばれる通信経路を確立する。認証にはKerberos認証などが用いられ、コンピュータアカウントのパスワードは定期的に自動更新される。単独のコンピュータでは得られない統合的な認証基盤が利用可能になる。
ドメイン参加した利用者は、ドメインアカウントでサインインすることで、ファイルサーバやプリンタといったネットワーク内の共有資源にアクセスできる。「グループポリシー」(group policy)という仕組みによってセキュリティ設定やソフトウェアの構成が一括配布され、ログオン時や端末起動時に適用される。認証情報は端末側にキャッシュされるため、ドメインコントローラへ一時的に接続できない環境でもログオンが可能である。
ドメイン参加の機能は、クライアント向けWindowsのうち、法人向けに位置付けられる「Pro」「Enterprise」系のエディションに搭載されており、個人・家庭向けの「Home」系のエディションには搭載されていない。これは、多数の端末を組織内で統一的に管理する用途を前提とした機能であることによる。
組織内ネットワークでは、従業員が使用するパソコンをドメイン参加させることで、情報システム部門がアカウントの発行や権限設定、セキュリティポリシーの適用を端末ごとに個別に行う必要がなくなる。異動や退職に伴うアカウント変更もドメインコントローラ側で一括して反映できるため、管理の手間が軽減される。
近年では、オンプレミス型のドメインコントローラによる管理に加え、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」の一部として提供される「Microsoft Entra ID」を利用したクラウド型のドメイン参加も併用される場合がある。端末の利用環境やネットワーク構成に応じて、両者を組み合わせた運用形態が採られることもある。