IPフィルタリング 【IP filtering】 IPフィルタ / IP filter
概要
IPフィルタリング(IP filtering)とは、機器のネットワーク制御機能の一つで、IP(Internet Protocol)の情報に基づいて通信の可否を判断すること。ファイアウォールやルータなどに実装されており、広義にはIPの制御情報全般を利用するものを、狭義にはIPアドレスを利用するものを指す。IPはインターネットなどで標準的に用いられる基盤的なプロトコル(通信規約)で、様々なアプリケーションやプロトコルのデータはすべてIPデータグラムとしてネットワーク上を運ばれている。IPフィルタリングではIPデータグラムのヘッダに記載された制御情報の内容によってデータを通過させるか否か判断する。
狭義のIPフィルタリングは送信元や宛先として記載されたIPアドレスに基づいて通信の可否を判断する。特定の送信元や宛先に対する接続を受け付けないようにしたり、逆に、特定の送信元からの、あるいは宛先への通信のみを許可することができる。アドレス範囲を指定してまとめて許可あるいは拒否することもできる。
広義のIPフィルタリングではIPアドレスに加えて、プロトコル番号、TCPやUDPの送信元ポート番号や宛先ポート番号、機器内のインターフェース(WAN側とLAN側など)間における送信元や宛先などの情報も組み合わせてフィルタリング条件を指定する。
(2023.8.3更新)