ドキュメント 【document】 docs

概要

ドキュメント(document)とは、書類、資料、記録(物)、記録する、文書化する、立証する、などの意味を持つ英単語。ITの分野では文字や図表、写真などを組み合わせて作成された文書や、文書としての形式や体裁を持つデータやファイルなどのことをドキュメントという。
ドキュメントのイメージ画像

解説 IT分野では一般的な「文書」という意味の他に、特定の技術や製品、あるいはソフトウェアなどの開発物について、機能や仕様、設計、構造、履歴、使い方、注意事項などを利用者あるいは開発者、専門家に向けて書き記した資料や文書をドキュメントという。

技術的なドキュメントにはマニュアルやリファレンス、リリースノートなどが含まれ、その製品を利用したり、対応製品を開発したりするのに必要な情報が含まれている。開発そのものに必要な仕様書や設計書、開発者間の共有文書などを含むかどうかは場合による。

技術分野では、制作物について資料を整備する(ドキュメントを作成する)ことを「ドキュメンテーション」(documentation)という。ソフトウェア開発では、正しく効率よくドキュメントを作成するため、ソースコードのコメントから自動あるいは半自動でドキュメントを生成するツールや仕組みが用いられることがある。

一般の外来語としては、「記録物」の意味合いから、映像作品や書籍、記事などのジャンルの一つで、(創作などと対比して)実際の人物や組織、現場などを取材して様子を克明に記録・描写した作品、という意味で用いられることが多い。「ドキュメンタリー」とも言う。一般にはこちらの意味の方が浸透しているが、技術ドキュメントは活動の記録に限らず様々な文書を含むため注意が必要である。

(2025.8.21更新)

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