DDoS攻撃 【Distributed Denial of Service attack】 分散DoS攻撃
概要
DDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack)とは、インターネット上の多数の機器から特定のネットワークやコンピュータに一斉に接続要求を送信し、過剰な負荷をかけて機能不全に追い込む攻撃手法。攻撃対象が正常に稼働できないよう妨害するDoS攻撃(Denial of Service)の一種で、ネットワーク上に分散した多数の端末が連携して攻撃を行うことがからこのように呼ばれる。
攻撃の首謀者がSNSなどで参加者を募り、多数の実行犯が自らコンピュータを操作して攻撃に参加する場合と、攻撃者がコンピュータウイルスなどを用いて事前に乗っ取った多数の端末を遠隔操作して一斉に攻撃させる場合がある。
攻撃が開始されると標的のシステムには短時間に大量のアクセス要求が押し寄せ、サーバの処理能力や通信回線の伝送容量などを使い尽くし、機能を停止したり外部からのアクセスが困難になる。
同じ送信元から多数の接続要求を行う場合に比べ、一件一件のアクセス要求は通常のアクセスと見分けがつきにくく、攻撃のみを機械的に判別して遮断することが難しい。標的側のセキュリティ対策だけで対応するのは限界があり、大手ネット企業などもしばしば被害にあう。
(2020.2.26更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 航空自衛隊幹部学校 航空研究センター エア・アンド・スペース・パワー研究 第7号別冊「第2部 サイバー」(PDFファイル)にて引用 (2021年3月)
- 国際地域研究論集 第9号「日本におけるサイバー攻撃の事例研究」(PDFファイル)にて引用 (2018年3月)