セキュリティゲート 【speed gate】 turnstile

概要

セキュリティゲート(speed gate)とは、建物の入口などに設置される自動開閉式ゲートIDカードなどで入館者を識別し、正規の入館者以外の通過を阻止する。

オフィスビルや公的機関などで建物全体やフロア、居室の入口などに設置される腰の高さくらいの電動式のゲートで、入館・入室を試みる人に認証を要求し、事前に登録された正規の関係者と確認できた場合のみ扉を開く。

扉や設置方式の種類によって、板が開閉するフラッパー式(フラップ式)、金属棒が回転するアーム式、ポールにフラッパーなどが付いたコンパクトなポール式などの種類がある。認証方式はIDカードをかざす方式が多いが、高いセキュリティが求められる施設では生体認証も用いられる。

セキュリティゲートを設置することで部外者がみだりに侵入することを防ぐ。関係者の入退室の把握や勤怠管理などの用途を兼ねる場合もある。多くの製品は腰の高さ程度の大きさでその気になれば乗り越えることはできるため、物理的に侵入を完全に防ぐための設備ではない。

必要に応じて側に警備員や監視員を配置したり、防犯カメラを併用するなどの対策を行う必要がある。高度な機密を扱う施設や居室では、施設やフロア入口のセキュリティゲートに加えて、重要な区画へ通じるドアをIDカードや生体認証で開閉するといったシステムを用いることが多い。

(2024.5.23更新)

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