LSP 【Label Switched Path】
概要
LSP(Label Switched Path)とは、MPLSでラベルに基づいて形成された片方向の仮想的な伝送路。MPLSネットワークの入口ルータから出口ルータまで設定され、経路上をパケットが高速に転送されていく。MPLSは特定のネットワーク内で「ラベル」(label)と呼ばれる短い符号(4バイトの値)をパケットの制御情報として付与することで、経路上のルータが通常のルーティング処理をスキップして高速に転送することができる技術である。
MPLSネットワークと外部ネットワークの境界にあるルータはLER(Label Edge Router)と呼ばれ、外部から内部へ送り出すパケットに目的地に応じたラベルを付与したり、内部から外部へ送り出すパケットからラベルを取り除いたりする。
MPLSネットワーク内部のルータはLSR(Label Switching Router)と呼ばれ、出入り口のルータから配布されたラベル情報を参照して、出口ルータに最も近い隣接ルータへパケットを転送する。ラベル情報に基づいて入口のLERから出口のLERまでLSRを連ねた片方向の伝送経路をLSPという。
(2023.9.22更新)