インターロックゲート 【mantrap】 マントラップ
概要
インターロックゲート(mantrap)とは、入退室を一人ずつしか行えないようにするための二重扉。厳重なセキュリティが必要な部屋の出入り口に設置する。二重の扉の間に狭い空間がある構造になっており、片方が開いている間はもう片方は開かないよう制御される。内部には体の大きさや立ち位置、重量などを検知する複数のセンサーが設置されており、二人以上が同時に入り込むと(入った側の)ドアが閉まらないようになる。
内部に認証用の装置が設置され、認証にパスした場合のみ室内側のドアが開く設計になっていることが多い。インターロックゲートにより、入室資格のある人にぴったりとくっついて別の人物が侵入する「共連れ」や、退室時に開いたドアから資格のない人物が侵入する「すれ違い逆通行」を防止することができる。
高度なセキュリティが必要となる金融機関や軍事施設、空港、原子力発電所、データセンターなどに設置される。入退室に時間がかかり単位時間あたりに通行できる人数は少ないため、機密情報を扱う部屋など特に厳重な警備が必要な施設内の一部の区画にのみ設置することが多い。
なお、病原体や危険な化学物質などを扱う研究施設や医療機関、高度に清浄な環境を必要とする工場のクリーンルームなどでは、汚染を防ぐためのエアロックを目的に設置する場合がある。また、刑務所や警察施設などでは、拘留者を安全に施設内で移送するために設置されることがある。
(2025.8.30更新)