LANポート 【Ethernetポート】 ネットワークポート / イーサネットポート / 有線LANポート

概要

LANポート(Ethernetポート)とは、機器の筐体側面や部屋の壁面などにある、ネットワークケーブル(LANケーブル)の差込口のこと。特に断りがなければ、最も普及しているイーサネット(Ethernet)のツイストペアケーブル(UTPケーブル)のRJ45規格の端子を指す。

イーサネット有線LAN構内ネットワーク)で最も普及している規格で、電気信号を通すメタルケーブルUTPケーブル)か、光信号を通す光ファイバーケーブルで端末と集線装置(ネットワークスイッチ)の間を接続する。

WORDは、このLANケーブルの端にあるプラグを差し込んで固定することができる受け口(ジャックあるいはレセプタクル)のことで、光ケーブル用であることが明示されなければ通常はUTPケーブルを差し込むためのRJ45端子のことを指す。

LANポートはコンピュータやネットワーク機器などの筐体側面に用意されているほか、ネットワーク用の配管が備え付けられた建物では電気のコンセントのように部屋の壁面などに用意されていることがある。室内の壁にあるLANポートは「情報コンセント」(Ethernet wall jack)と呼ばれることもある。

LANポートとWANポート

ブロードバンドルータなど、インターネットなどの広域通信網WAN)と家庭内ネットワークなどの構内通信網LAN)の間を中継する機能を持った通信機器では、構内網側の回線を接続するためのケーブル差込口のことをLANポート(LAN側ポート)ということがある。

その場合、広域網側の接続口のことはWAN側ポートあるいはWANポートと呼ばれ、光ファイバー回線などを直接接続する機器の場合はWAN側LAN側のケーブルやコネクタの種類が異なるため間違うことはないが、どちらもイーサネットケーブルを接続するタイプの機器では同じRJ45型の差込口となっているため、挿し間違わないよう注意が必要となる。

(2023.12.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。