LCコネクタ 【LC connector】
概要
LCコネクタ(LC connector)とは、光ファイバーケーブルのコネクタ規格の一つ。光ファイバー接続のイーサネットLANなどでよく用いられる。SCコネクタのサイズを縮小した形状で、高密度実装が必要な用途で普及している。プラスチック製の四角いカバー(ハウジング)に覆われた端子で、光ファイバー芯線の末端部分はセラミック製の「フェルール」と呼ばれる部材に包まれて露出している。SCコネクタでは2.5mmだったフェルール径が1.25mmに縮小しており、端子全体も小型化が図られている。バネ仕掛けのプッシュプル機構を備えており、ネジ式などに比べ簡単に着脱することができる。
Gigabit Ethernetや10Gigabit Ethernetの光ファイバー伝送規格でよく用いられ、SCコネクタより小型であるため通信事業者などが用いるポート数の多い高密度スイッチ製品などで好まれる。片方がLC、もう一方がSCのLC-SCケーブルもよく用いられる。
1996年に当時の米ルーセント・テクノロジーズ(Lucent Technologies)社が開発したもので、「LC」の名称も同社名が由来となっている。2002年に国際電気標準会議(IEC)によってIEC 60874-20として標準化された。同社の光ファイバー部門であるOFS社は2001年に古河電工が取得している。
(2023.5.23更新)