MTU 【Maximum Transmission Unit】

概要

MTU(Maximum Transmission Unit)とは、通信機器などが一度に送信できる最大のデータ量。また、その設定値。送りたいデータの量がMTUを超える場合はMTUごとに分割して複数回に分けて送信する。イーサネット(Ethernet)では1500バイトまでと規定されている。

一般にMTUが大きいほど効率的にデータを送ることができ、実質的な転送速度を向上させることができるが、ノイズが多いなど通信品質が低い環境では逆にMTUが小さいほうがエラーによる再送などが減って転送効率が高まることもある。

通信相手までの経路上に複数の回線や中継機器などが存在し、それらのMTUが異なる場合、経路全体をデータを分割せずに送信することができる最大のデータ量を「経路MTU」(path MTU)という。データを送信する前に経路MTUを調べることを「経路MTU探索」(PMTUDPath MTU Discovery)という。

これに対し、受信側が一度に受信できる最大のデータ量は「MRU」(Maximum Receive Unit)という。MTUは相手のMRUを超えることはできない。MTUもMRUも機器や回線の物理的な上限は決まっているが、実際のは上限を超えない範囲で利用者が設定できる場合が多い。

(2023.7.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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