PoEスイッチ 【PoE switch】 PoEハブ / PoE hub / 給電ハブ
概要
PoEスイッチ(PoE switch)とは、イーサネット(Ethernet)の通信ケーブルを利用して接続先の機器に給電するPoE(Power over Ethernet)に対応したネットワークスイッチ(スイッチングハブ)。電源を得るのが困難な場所に配置された機器をLANケーブルのみで駆動できる。PoEはイーサネット通信に用いるUTPケーブルの信号線を利用して電力を供給する規格で、対応ケーブルのカテゴリや給電能力に応じてPoE、UPoE(米シスコ独自仕様)、PoE+、PoE++などの種類がある。最新規格のPoE++の場合、カテゴリ5e以上のケーブルの4対のピンすべてを使い、送電側90W/受電側73Wまで対応する。
PoEスイッチ製品の多くは全体での給電能力に上限があり、すべてのポートで同時に最大出力で送電することはできないため、給電したい機器の消費電力に注意する必要がある。
また、PoE非対応のスイッチでも、接続先の機器との間で信号を中継して同時に電力を供給するPoEインジェクタあるいはPoE給電アダプタを介して通信と給電を両立する方法がある。
(2020.2.15更新)