PoEスイッチ 【PoE switch】 PoEハブ / PoE hub / 給電ハブ

概要

PoEスイッチ(PoE switch)とは、イーサネット(Ethernet)の通信ケーブルを利用して接続先の機器に給電するPoE(Power over Ethernet)に対応したネットワークスイッチ(スイッチングハブ)。電源を得るのが困難な場所に配置された機器をLANケーブルのみで駆動できる。

PoEイーサネット通信に用いるUTPケーブルの信号線を利用して電力を供給する規格で、対応ケーブルのカテゴリや給電能力に応じてPoEUPoE(米シスコ独自仕様)、PoE+PoE++などの種類がある。最新規格のPoE++の場合、カテゴリ5e以上のケーブルの4対のピンすべてを使い、送電側90W/受電側73Wまで対応する。

PoEスイッチ製品の多くは全体での給電能力に上限があり、すべてのポートで同時に最大出力で送電することはできないため、給電したい機器の消費電力に注意する必要がある。

また、PoE非対応のスイッチでも、接続先の機器との間で信号を中継して同時に電力を供給するPoEインジェクタあるいはPoE給電アダプタを介して通信と給電を両立する方法がある。

(2020.2.15更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる