100BASE-FX

概要

100BASE-FXとは、最高100Mbpsで通信できるFast Ethernet(ファストイーサネット)の仕様の一つで、通信ケーブルとして光ファイバーを用いるもの。IEEE 802.3uとして標準化されている。

集線装置(ハブ、スイッチ)を介して各機器を接続するスター型の接続形態(トポロジー)を取る。最大伝送距離は、マルチモード光ファイバー(MMF)を用いた場合412m(半二重通信)もしくは2km(全二重通信)、シングルモード光ファイバー(SMF)を用いた場合20km(全二重通信)である。

金属製の信号線に電気信号を流すメタルケーブルを利用する他のFast Ethernet規格(100BASE-TX)などに比べ、電磁ノイズに強く長距離を安定的に伝送できるという特徴がある。ビル内や敷地内の建物間のネットワーク間接続や、工場内など強いノイズにさらされる環境での使用に適している。

(2020.5.1更新)

イーサネットの用語一覧

Fast Ethernet規格

名称ケーブル距離全二重規格
100BASE-T100BASE-T2UTPカテゴリ3以上(4芯)100mIEEE 802.3y
100BASE-T4UTPカテゴリ3以上(8芯)不可IEEE 802.3u
100BASE-TXUTPカテゴリ5以上
100BASE-VGUTPカテゴリ3以上(8芯)不可-
100VG-AnyLANIEEE 802.12
100BASE-FXマルチモード光ファイバー(2芯)2kmIEEE 802.3u
100BASE-SX550m-
100BASE-BX10シングルモード光ファイバー(1芯)40km
100BASE-LX10シングルモード光ファイバー(2芯)10km