読み方 : ひゃくベースエフエックス
100BASE-FX
100BASE-FXとは?
通信速度100MbpsのFast Ethernet規格のひとつで、伝送媒体に光ファイバーを使用する仕様。IEEE 802.3uとして1995年に標準化された規格で、金属製ケーブルを使う100BASE-TXとは物理的な接続方式が異なる。

名称の「100」は通信速度100Mbps、「BASE」はベースバンド伝送方式、「FX」は光ファイバー(Fiber)を使うFast Ethernet系統であることを示す。通信には送信用と受信用それぞれ1芯ずつ、計2芯の光ファイバーケーブルを使用し、光源には波長1300ナノメートル付近の近赤外光を発する発光ダイオードが用いられる。コネクタ形状はSCコネクタやSTコネクタが一般的で、集線装置(ハブやスイッチ)を介したスター型トポロジーで各機器を接続する。
最大伝送距離は、マルチモード光ファイバー(MMF)使用時で約412m(半二重通信)または2km(全二重通信)、シングルモード光ファイバー(SMF)使用時には最大20km(全二重通信)に達する。100BASE-TXの上限が100mであるのと比べると大幅に長く、敷地内の建物間接続や、大規模施設の幹線配線に適している。
光ファイバーは電気を通さない絶縁体であるため、電磁ノイズの影響を受けない。銅線ケーブルでは高電圧機器やモーターが発する電磁波によって通信エラーや速度低下が生じやすいが、100BASE-FXはそうした環境でも安定した通信品質を維持できる。光ファイバー自体も電磁波を発しないため、電磁的な盗聴も困難であり、セキュリティ面でも有利である。落雷や建物間の電位差の影響を受けにくい点も屋外の拠点間接続に向いている理由の一つである。
既存のメタルケーブル系のネットワークと接続する場合は、電気信号と光信号を相互変換する「メディアコンバータ」を介する構成が一般的である。光ファイバーは折り曲げや衝撃に弱く、導入コストもメタルケーブルより高くなりやすいが、耐ノイズ性と長距離伝送が求められる産業用途では現在も使用されている。
Fast Ethernet規格
| 名称 | ケーブル | 距離 | 全二重 | 規格 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 100BASE-T | 100BASE-T2 | UTPカテゴリ3以上(4芯) | 100m | 可 | IEEE 802.3y |
| 100BASE-T4 | UTPカテゴリ3以上(8芯) | 不可 | IEEE 802.3u | ||
| 100BASE-TX | UTPカテゴリ5以上 | 可 | |||
| 100BASE-VG | UTPカテゴリ3以上(8芯) | 不可 | - | ||
| 100VG-AnyLAN | IEEE 802.12 | ||||
| 100BASE-FX | マルチモード光ファイバー(2芯) | 2km | 可 | IEEE 802.3u | |
| 100BASE-SX | 550m | - | |||
| 100BASE-BX10 | シングルモード光ファイバー(1芯) | 40km | |||
| 100BASE-LX10 | シングルモード光ファイバー(2芯) | 10km | |||