ポートミラーリング 【port mirroring】 ミラーポート / mirror port

概要

ポートミラーリング(port mirroring)とは、ネットワークスイッチやルータの持つ機能の一つで、あるポートが送受信するデータを、同時に別のポートから送出する機能。

監視されるポートを「モニターポート」(monitor port)と呼び、コピーが流れてくるポートを「ミラーポート」(mirror port)という。ミラーポートをLANアナライザなどで監視することにより、モニターポートが送受信するデータをすべて受け取ることができる。

詳細な機能は機器の種類や機種によって異なるが、監視対象の通信を、モニターポートからの送信、受信、両方のいずれかから選ぶことができる。一つのミラーポートに対してモニターポートを複数(一対多)指定することができ、すべてのモニターポートの通信が複製されて送られてくる。

原則としてミラーポートを使用してモニターポートからの複製ではない通常の通信を行うことはできないが、設定により可能になる場合もある。機種によって、一台の機器に一つのミラーポートしか作成できない場合と、複数のミラーポートを作成できる場合がある。

なお、メーカーによってはポートミラーリング機能に固有の名称を付けている場合がある。例えば、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社は「SPAN」(Switched Port Analyzer)あるいは「RSPAN」(Remote Switched Port Analyzer)、旧3Com社(現在はHPE社の一部門)は「RAP」(Roving Analysis Port)と呼んでいる。

(2025.8.22更新)

資格試験などの「ポートミラーリング」の出題履歴

基本情報技術者試験 : 令1修7 問40 平28修12 問42 平27秋 問41 平26修6 問41 平24修1 問41

他の用語辞典による「ポートミラーリング」の解説 (外部サイト)