マジックパケット 【magic packet】

概要

マジックパケット(magic packet)とは、ネットワークを通じて遠隔からコンピュータの電源投入ができるWOL(Wake On LAN)で、起動の指示をうための特殊なイーサネットフレーム

WOLイーサネットLANに常に接続されたデスクトップパソコンなどを遠隔の管理システムからの指示で起動することができる技術である。WOL対応のネットワークインターフェースNIC)は本体の電源オフ時にも回線を流れる信号を監視し、特殊なフレームであるマジックパケットを受信するとシステムを起動する。

マジックパケットの具体的な形式はいくつかあるが、最も一般的な「AMD Magic Packet Format」では、2進数で48ビットの「1」が連続し(16進数で「FF:FF:FF:FF:FF:FF」に相当)、続けて、起動したいコンピュータMACアドレスを16回繰り返した102バイトデータで構成される。

イーサネットフレーム内のいずれかにこのパターンが出現すれば良く、送信に用いる上位プロトコルの種類は問わないが、UDPデータグラムの伝送データペイロード)として記載することが多い。対象機器は動作しておらず宛先を指定して伝送することはできないため、ブロードキャストフレーム(すべての機器に一斉送信)として送信する。

(2023.12.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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