バリアセグメント
概要

バリアセグメントは、ネットワーク境界のルータとファイアウォールの間に存在する区画である。境界ルータによってインターネットと接続され、その内側にあるものの、ファイアウォールによる保護は及んでいない。外部からの通信がそのまま到達する環境であり、Webサーバやメールサーバなど外部公開用のサーバをこの領域に配置する。
バリアセグメントと内部ネットワークとの境界にはファイアウォールがあり、外部の攻撃や不正アクセスが社内システムへ侵入するのを防ぐ。万一、公開サーバが攻撃を受けても、ファイアウォールが障壁となって内部ネットワークへの被害の拡大を抑える。
一方、ファイアウォールの内側に外部公開用のネットワーク領域を設ける場合、この領域を「DMZ」(Demilitarized Zone:非武装地帯)という。DMZと内部ネットワークの境界にはさらに二段目のファイアウォールが設置され、外部からのアクセスを二重に制限する。DMZを採用する構成では、公開サーバはDMZ内に配置されるため、バリアセグメントには境界ルータとファイアウォールを直結するだけで他の機器を置かない場合が多い。
バリアセグメントという概念はファイアウォールが普及する以前から存在し、境界ルータの内側に公開サーバを置き、その奥に業務用システムが続く構成を指していた。現在はDMZによる多段階の防御構成が一般的となっており、バリアセグメントという語は歴史的な文脈でネットワーク構成を説明する際に用いられることが多い。
(2026.6.17更新)