リンクフラップ 【link flapping】 リンクフラッピング
概要
リンクフラップ(link flapping)とは、通信回線が接続状態と切断状態の切り替わりを頻繁に繰り返す状態。ケーブルや端子の接続不良、機器側の不具合などで起きる。ネットワークスイッチと端末など、ある二台の機器を相互に繋ぐ回線(通常は有線)が、特に何の操作も行っていないのに短時間の間にリンクアップとリンクダウンの切り替えを何度も交互に繰り返す状態を指す。
ケーブル内部の導線が折り曲げなどで断線しかかっていたり、端子の変形や経年劣化などで金属接点が接触不良となり、振動など僅かな外力で脱着を繰り返すようになっている場合に生じることが多い。また、機器側が何らかの不具合で再起動を繰り返したり、省電力モードへの移行や解除を繰り返す場合など生じることもある。
リンクフラップ状態になると、ルータやネットワークスイッチは回線が切断・復旧するたびに経路選択処理のやり直しや接続状態の周囲への通知などを何度も繰り返すことになり、極端な性能劣化や機能停止などに追い込まれることがある。このため、こうした集線装置にはリンクフラップを検知したポートを管理者が状況を改善するまで一時的な停止状態(errdisable)とする機能がある。
(2023.11.9更新)