MRU 【Maximum Receive Unit】
概要
MRU(Maximum Receive Unit)とは、通信機器などが一度に受信できる最大のデータ量。また、その設定値。一般的なイーサネット(Ethernet)機器では1500バイト前後だが、通信効率を高めるため数キロバイトを一度に受信できるよう拡張されている場合もある。コンピュータや通信機器はネットワークを通じて受信したデータをいったん特定のメモリ領域に記録してから内容の解析などの処理を行う。この一時的な保管領域(バッファ)が一回の受信動作で受け入れられる容量がMRUで、機器や設定によって決まっている。
MRUを超えるデータは一度に受信できないため、PPP(Point-to-Point Protocol)などのプロトコル(通信手順)では通信開始前に双方が互いに受信可能なMRUを通知し合い、データがこれを超えないよう適切に分割するよう制御する。
一方、一度に送信できる最大のデータ量はMTU(Maximum Transmission Unit)という。MTUは接続相手のMRUを超えないよう設定する必要があり、ネットワーク上で転送を繰り返す場合は最もMRUが小さい機器の容量(経路MTU)に合わせる必要がある。
(2019.3.4更新)