Cat6Aケーブル 【カテゴリ6Aケーブル】 Augmented Category 6 cable

概要

Cat6Aケーブル(カテゴリ6Aケーブル)とは、銅線を撚り合わせて作られる通信ケーブル(ツイストペアケーブル)の電気特性グレードを定めた規格の一つで、500MHzまでの帯域を用いて通信するケーブルの仕様を定めたもの。

LANケーブルなどに使われるツイストペアケーブルは、電気的な特性から「カテゴリ」と呼ばれるグレードに分類される。カテゴリごとに満たすべき特性の標準規格が定められており、高いカテゴリほど外部からの干渉に強く高い周波数での伝送が可能となる。

Cat6Aケーブルは、250MHzまでの周波数に対応するCat6ケーブルカテゴリ6)の強化版で、500MHzまでの周波数に対応することができる。2009年にTIAとANSIによってANSI/TIA-568-C.1として標準化された。10ギガビットイーサネット10Gigabit Ethernet)のうちメタル回線向けの規格である10GBASE-Tで使用することができ、100m程度までの距離を伝送することができる。

この規格の策定以前に、「Cat6eケーブル」(Enhanced Category 6)と称する仕様のLANケーブルを製造・販売するメーカーがあったが、これは正式な規格ではなく、各社が独自に特性を改良したCat6ケーブルをそのように呼んでいる。

(2022.2.3更新)

イーサネットの用語一覧

10Gigabit Ethernet規格

名称ケーブル波長距離規格発行年
10GBASE-R10GBASE-SRマルチモード光ファイバー850nm300mIEEE 802.3ae2002
10GBASE-LRシングルモード光ファイバー1310nm10km
10GBASE-ERシングルモード光ファイバー1550nm40km
10GBASE-LRMマルチモード光ファイバー1310nm220mIEEE 802.3aq2006
10GBASE-KR電子基板上の配線-1mIEEE 802.3ap2007
10GBASE-PRマルチモード光ファイバー
(PON)
上り1270nm
下り1577nm
20kmIEEE 802.3av2009
10GBASE-XR同軸ケーブル(HFC/PON)--IEEE 802.3bn2016
10GBASE-W10GBASE-SWマルチモード光ファイバー850nm300mIEEE 802.3ae2002
10GBASE-LWシングルモード光ファイバー1310mm10km
10GBASE-EWシングルモード光ファイバー1550nm40km
10GBASE-X10GBASE-LX4シングルモード光ファイバー4波長WDM10km
10GBASE-CX4同軸ケーブル(4対2芯)-15mIEEE 802.3ak2004
10GBASE-KX4電子基板上の配線-1mIEEE 802.3ap2007
10GBASE-T10GBASE-TUTPカテゴリ6A以上-100mIEEE 802.3an2006
10GBASE-T1車載ツイストペア(1対)-15mIEEE 802.3ch2020