ブロードキャストストーム 【broadcast storm】

概要

ブロードキャストストーム(broadcast storm)とは、ネットワーク上で一斉配信(ブロードキャスト)用の特殊なデータや信号が際限なく転送され続ける現象。二台以上のネットワークスイッチなどに環状(ループ)の経路が形成されることによって生じ、最終的には帯域を使い尽くしてネットワーク全体が機能を停止する。

通常、LAN上でブロードキャストフレームが送信されるとネットワーク上のすべての機器がフレームを受信した時点で伝送は終了するが、スイッチなどの中継機器が環状に接続されていると、ループを周回するように機器間での転送が繰り返され続ける。

どのスイッチも、フレームをいくら転送してもすぐに同じフレームが手元に戻ってきてしまうため、次第に処理や帯域のほとんどがブロードキャストフレームの受信と再送信で埋め尽くされるようになり、他の通信うことができなくなってしまう。

ブロードキャストストームはループを形成している経路の一つを遮断(ケーブルを取り外す等)すれば収束する。予防するにはケーブルを注意深く配線し、ネットワークループが生じないようにする必要がある。

(2018.11.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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