MDI 【Medium Dependent Interface】
概要
MDI(Medium Dependent Interface)とは、コンピュータや通信機器などに備えられたLANケーブル(Ethernetケーブル)の差し込み口の仕様の一つで、ピンの1・2番に送信、3・6番に受信が割り当てられているもの。銅線を撚り合わせたツイストペアケーブル(より対線、UTPケーブル)を装着するためのポートの一つで、もとはコンピュータなど末端側の機器の端子として利用されていた。これとは逆に、1・2番に受信、3・6番に送信が割り当てられたポートを「MDI-X」(Medium Dependent Interface Crossover)と呼び、ハブやネットワークスイッチなどの集線装置や通信機器側の端子がこのタイプだった。
MDIとMDI-Xの接続にはストレートケーブルを、MDI同士やMDI-X同士の接続には内部で配線が反転したクロスケーブル(クロスオーバーケーブル)を使う。現在ではほとんどの機器が端子のタイプを自動判別して適切に送信・受信を割り当てる「AutoMDI/MDI-X」機能を備えているため、MDIとMDI-Xの区別やケーブルの使い分けは不要になっている。
なお、「MDI」(Medium-Dependent Interface)とは元来、機器内部の通信制御チップからケーブル内の信号線に至るまでを結ぶ物理仕様のことを指し、ポート(コネクタ)の形状やピンの役割、電気信号や光信号の仕様などで構成されている。
(2024.1.16更新)