ジャンボフレーム 【Jumbo Frame】
概要
ジャンボフレーム(Jumbo Frame)とは、イーサネット(Ethernet)規格のネットワークインターフェース(NIC)や通信機器が持つ機能の一つで、一度に送受信するデータ単位(フレーム)のサイズを大きくして、通信効率を引き上げるもの。イーサネットでは送信したいデータを一定の大きさのフレーム(frame)と呼ばれる単位に区切り、それぞれに制御情報を付加して送信するが、規格上は伝送するデータ(ペイロード)を1,500バイトごとに区切って18バイトの制御データと共に送信するよう定めている。
この仕様は通信速度が10Mbps(メガビット毎秒)だった初期の規格で制定されたもので、100Mbpsや1Gbps、10Gbpsに高速化された後継規格では短時間に小さなフレームが大量にやり取りされることになり、通信機器側の処理性能が逼迫する事態が生じがちである。
そこで、拡張仕様としてフレームのサイズの制限を外し、一つのフレームに大きなデータを積載して高速な回線でも通信効率を向上させるジャンボフレームが考案された。フレームサイズは機器により様々だが、8,000~16,000バイト程度に設定されることが多いとされる。
ジャンボフレームは非対応の機器では1,500バイト目以降のデータが受信できず捨てられてしまうため、ネットワークに参加する機器のすべてが対応している必要がある。
(2018.11.8更新)