リンクダウン

概要

リンクダウンとは、コンピュータや通信機器(および内部のポートやコネクタ、アダプタ)が別の装置と接続できず、通信できない状態になること。また、そのような状態。和製英語である。
リンクダウンのイメージ画像

通信ネットワークでは、機器同士がケーブルや無線などの媒体を通じて接続されることで通信経路が形成される。この接続状態は「リンク」(link)と呼ばれ、ネットワークインターフェースカードNIC)やネットワークスイッチルータの備える接続口(ポート)ごとに管理されている。

これらのインターフェースが相手装置と正常に接続されている状態は「リンクアップ」(和製英語)と呼ばれ、通信に必要な信号が検出されてデータの送受信が可能である。一方、何らかの理由で接続が失われるとリンクダウンとなり、ポート状態の異常として機器のログネットワーク監視システムに記録されることが多い。

リンクダウンの原因にはさまざまなものがある。代表的なものは物理的な接続の断絶であり、LANケーブルの抜去や断線、コネクタの接触不良、相手機器の停止、ネットワークアダプタの故障などが挙げられる。無線通信の場合には、電波の到達範囲外への移動や電波干渉、アクセスポイントとの接続断などによってリンクが失われることがある。また、物理信号は検知していても、通信速度やデュプレックス設定の不一致、リンク確立のためのネゴシエーションの失敗などにより、フレームやデータグラムといった基本的な通信単位の交換が正常に行えない場合もある。

なお、語順を入れ替えた「ダウンリンク」(downlink)は意味が異なり、無線通信における基地局→端末方向、衛星通信の場合は衛星→地上局方向のことを意味する。いわゆる「下り」方向の通信のことである。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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