ポートトランキング 【port trunking】 トランクグループ / trunk group / リンクアグリゲーション
概要
リンクアグリゲーション(link aggregation)とは、複数の回線を束ねて一体的に運用し、仮想的に一本の回線と見なすことで通信速度および耐故障性を向上させる技術。また、そのような手法により一体化された回線やポートのグループのこと。ポートトランキング(port trunking)とは、複数の回線を束ねて一体的に運用し、仮想的に一本の回線と見なすことで通信速度および耐故障性を向上させる技術。また、そのような手法により一体化された回線やポートのグループのこと。
一般には構内ネットワーク(LAN)上のネットワークスイッチ間やサーバ・スイッチ間など、二つの機器の間で複数の物理的なイーサネット(Ethernet)回線を束ねる技術を指すことが多い。
例えば、1GbpsのGigabit Ethernet回線(ポートおよびケーブル)を2本束ねた場合、両者で並列にデータを送受信することで2Gbpsの仮想的な回線を構成することができる。1本が障害やメンテナンスで停止しても、1Gbpsに落としてもう片方で通信を継続することができる。
標準規格として2000年に策定されたIEEE 802.3adがよく知られ、LACP(Link Aggregation Control Protocol)と呼ばれるプロトコル(通信規約)によって回線の制御を行う。多くのネットワーク機器が標準で対応しており、メーカーをまたいで利用できる。
一方、米シスコシステムズ(Cisco Systems)社はPAgP(Port Aggregation Protocol)と呼ばれる独自のプロトコルを使い、ポートトランキングに相当するEtherChannel(およびFEC/GEC/10GEC)を構成する。
(2020.3.4更新)