PoEインジェクタ 【PoE injector】 パワーインジェクタ

概要

PoEインジェクタ(PoE injector)とは、PoE非対応のネットワークスイッチ(スイッチングハブ)にPoE機能を追加する装置。スイッチと接続先装置の中間に設置され、通信を中継しながら給電を行う。

PoEPower over Ethernet)はイーサネットEthernet)のハブスイッチからLANケーブルを通じて信号と共に電力を供給する規格で、接続先の機器に電源がなくてもLANケーブルのみで稼働させることができる。

PoEインジェクタを使用するにはPoE対応のハブスイッチを用意する必要があるが、PoEインジェクタは既存のPoE非対応の機器に給電機能のみを後から追加することができる。

一般的な製品は2ポートの小さなハブのような形状になっており、一方のポートPoEの非対応のハブスイッチに、もう一方を接続先の端末に、それぞれLANケーブルで接続する。通信のための信号はそのまま双方向に中継しながら、端末側のケーブルに給電用の電力を追加で流す。

大規模環境向けの製品では、中継する2ポートセットが複数配置されたものもあり、複数の機器にまとめて給電することができる。

(2020.4.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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