10Gスイッチ 【10Gigabit Ethernet Switch】 10GbEスイッチ

概要

10Gスイッチ(10Gigabit Ethernet Switch)とは、ネットワークスイッチ(スイッチングハブ)のうち、10ギガビットイーサネット(10GbE10Gigabit Ethernet)に対応し、各ポートで10Gbps(ギガビット毎秒)の伝送速度通信ができる製品のこと。

金属芯線に電気信号を流すツイストペアケーブルを用いる10GBASE-T規格に対応した製品と、光ファイバーケーブルで光信号を伝送する1000BASE-SRなどの規格に対応した製品がある。10GbEでは光ケーブルも一般的なため、両方式のポートが混在している製品も多い。

10GBASE-Tでは、Cat6AあるいはCat7の規格に準拠したシールド付きより対線ケーブル(STPケーブル)を用いる。コネクタ形状などはCat6以下の従来型ケーブルと互換性があるため、ほとんどの製品はギガビットイーサネット1000BASE-T)やマルチギガビットイーサネット2.5GBASE-T/5GBASE-T)などにも対応している。

以前は通信事業者などの大規模ネットワークで用いる光ポートが数十基並んだ高性能な業務用製品が一般的だったが、近年では家庭向け光インターネットサービスにも10Gbpsのメニューができ、パソコンNASなどにも10GBASE-T対応製品が増えたため、STPポートを数基備えた小規模ネットワーク向けの安価な製品も増えている。

(2024.3.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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