コンソールケーブル【console cable】ロールオーバーケーブル/rollover cable
概要

ネットワーク機器には「コンソールポート」と呼ばれる管理専用の接続口が設けられており、「CONSOLE」または「CON」と表示されていることが多い。コンソールケーブルのRJ45コネクタ側をこのポートに、D-Sub側をパソコンのシリアルポートに接続する。
パソコン側でターミナルソフトを起動してシリアルポートを指定すると、機器のコマンドラインインターフェース(CLI)に接続でき、文字による対話的な操作を行うことができるようになる。規定のコマンドを入力して、設定の確認や変更、診断情報の取得、再起動などを行える。
コンソールケーブルのRJ45コネクタは外見こそ一般的なLANケーブルと同じ形状だが、内部の配線方式と通信方式が異なるため、通常のLANケーブルとして使用することはできない。コンソールケーブルはシリアル通信の信号を伝送するものであり、イーサネットによるパケット通信とは根本的に異なる。機器メーカーによっては独自の結線を採用している場合もある。
ネットワーク経由での管理とは異なり、機器にIPアドレスが未設定の初期状態や、設定ミスや障害によってネットワーク接続が失われた状態でも操作できる。この接続形態は「アウトオブバンド管理」(OOBM:Out-of-Band Management)と呼ばれ、導入直後の初期設定や障害復旧の場面で特に重宝される。
近年では、RS-232C方式のシリアルポートを持たないパソコンが大半を占めるため、USB-シリアル変換アダプタを介してUSBポートに接続する方法が一般的になっている。機器側がRJ45、パソコン側がUSB Type-Aというケーブルも広く流通しており、変換アダプタなしで直接接続できる。新しいネットワーク機器ではコンソールポートをUSBポート(Type-Cなど)とする例もある。