読み方 : エスエフディー
SFD【Start Frame Delimiter】開始フレーム識別子
概要

イーサネットでは、フレームの冒頭は着信を知らせる7オクテット(56ビット)の「プリアンブル」(preamble)と、それに続く1オクテットのSFDで始まると規定されている。プリアンブルは0と1が交互に並ぶ「10101010」を7回繰り返したビット列であり、SFDはその直後に続く「01010111」の1オクテットである。プリアンブルとSFDを合わせた8オクテットは、フレームの有効データとは見なされず、フレーム長の計算対象にも含まれない。
受信側の回路は、プリアンブルの繰り返しパターンを利用してクロック同期を取り、送信側のビットタイミングに自身を合わせる。この同期処理により、後続のビット列を正確に識別できる状態が整う。プリアンブルからSFDの前半6ビット目までは同じ交互パターンが続くが、SFD末尾の「11」がそれまでのパターンと異なり、受信側はこの2ビットの連続を検知した時点でフレーム本体の受信処理を開始する。
SFDの直後には宛先MACアドレス(6オクテット)、送信元MACアドレス(6オクテット)、タイプ/長さフィールドと続き、フレームの実質的な内容が展開される。通信速度が10Mbpsから現在のギガビット以上へと向上した後も、プリアンブルとSFDによるフレーム識別の仕組みは基本仕様として引き継がれており、様々な速度のイーサネット規格において共通の構造として用いられている。
(2026.6.18更新)