アッテネータ 【attenuator】 ATT / 減衰器

概要

アッテネータ(attenuator)とは、電気信号を適切なレベルに減衰させる装置。“attenuator” の冒頭の三文字を取って「ATT」の略号で示されることが多い。

いくつかの抵抗器を組み合わせ、入力信号を所定の幅だけ減衰して出力する。減衰量は「デシベル」(dB)で表され、内部の回路構成によって決まっているが、操作により素子の配線を切り替えて減衰量を変更できる装置もある。

電子機器は外部から受け入れられる信号レベルの範囲(ダイナミックレンジ)が決まっているため、信号が強すぎる場合はアッテネータにより減衰し、許容される最大値より低くなるよう調整する仕組みが設けられる。

信号の減衰以外にも、信号の測定、インピーダンス整合、反射波の低減、平衡回路と不平衡回路の接続などにも用いられる。これとは逆に、低い信号レベルを増幅する働きをする装置は「ブースター」(booster)あるいは「増幅器」という。

(2023.10.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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