Virtual PC

概要

Virtual PCとは、米マイクロソフト(Microsoft)社が提供していた仮想化ソフトウェアの一つ。コンピュータ上にソフトウェアによって仮想的に別のコンピュータ(仮想マシン/VMVirtual Machine)を作り出し、その上でOSアプリケーションソフトを動作させることができる。

Virtual PCをOSホストOS)に導入すると、OS上で動作するソフトウェアとして仮想的PC/AT互換機(一般的な仕様のWindowsパソコン)を起動することができる。これにOSゲストOS)や他のソフトウェアと導入することで、あたかもコンピュータの内部で別のコンピュータが稼働しているかのように使用することができる。構築される仮想化環境は米インテルIntel)社のPentium IIを基盤とした32ビット環境で、64ビットOSには対応しない。

もとは米コネクティクス(Connectix)社が開発していた製品で、当初は米アップルApple)社のMac OS X上でWindowsを使用できる仮想化ソフトとして販売されていた。後にホストOSとしてWindwosやOS/2にも対応するようになり、同社のMicrosoft社による買収後はWindows専用(Windows Virtual PC)として無償配布されるようになった。

Windows 7に内蔵され、Windows XP動作環境を正確に再現するXPモード(XP Mode)として使用されたのを最後に更新されておらず、同社ではWindows向けの仮想化ソフトとしてHyper-V系列の製品を推進している。

(2019.1.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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