メモリーカードリーダー/ライター 【memory card reader/writer】
概要
メモリーカードリーダー/ライター(memory card reader/writer)とは、パソコンなどに接続してメモリーカードの読み書きを行う単体の装置。USBケーブルで本体に接続する製品が多い。機器内蔵のメモリーカードスロットもリーダー/ライターの一形態とする場合もある。メモリーカードの挿入口のある手のひらサイズの小型の機器で、ケーブルの端子をパソコンなどに接続するとコンピュータ側からは光学ドライブなどと同じリムーバブルドライブ(記録メディアを着脱できる外部記憶装置)の一つに見える。
デスクトップパソコンにはメモリーカードスロットが存在しない機種が多いため、携帯機器との間のデータ交換の方法の一つとしてメモリーカードリーダー/ライターを利用することがある。また、かつては多数のメモリーカード規格が乱立していたため、様々なカードに対応するために複数規格に対応したリーダー/ライターが必要になることもあった。
近年はノートパソコンにSDメモリーカードのスロットが標準装備されることが増え、SDカード以外の規格もあまり使われなくなっている。メモリーカードをデータ記録媒体とする携帯機器などもWi-FiやUSB 3.0など高速な通信手段を備えていることが多く、以前ほどメモリーカードリーダー/ライターは必要とされなくなっている。
本来は読み出しを行う装置を「リーダー」(reader)、書き込みを行う装置を「ライター」(writer)というが、メモリーカードの場合、どちらか一方のみを行う装置はほとんど存在しないため、読み書きの両方が可能な製品を指して「メモリーカードリーダー」と略すことも多い。
(2022.7.3更新)