SDUCメモリーカード 【SD Ultra Capacity】
概要
SDUCメモリーカード(SD Ultra Capacity)とは、2018年に策定されたSDメモリーカードの拡張仕様の一つで、最大128TB(テラバイト)までの容量に対応したもの。「SDカード」の名称がすでに浸透していたため、仕様を区別する文脈以外ではSDUCカードのことも単にSDカードと呼ぶことが多い。SDメモリーカードにはSDHC、SDXCなどの拡張仕様があり、最大容量の拡張やファイルシステムの追加・変更などが行われてきた。SDUCは2018年のSD 7.0規格で追加された仕様で、2009年に発表されたSDXCの後継にあたる。
SDXCでは最大2TBまでだったカード1枚あたりの記憶容量の上限が128TBまでに引き上げられており、ファイルシステムにはSDXCから引き続きexFATが採用されている。カードの形状(SD型とmicroSD型)や端子の仕様、伝送方式の仕様(SDスピードクラス/UHS)などは従来規格からの変更はない。
従来規格に対して後方互換性があり、SDUC対応のメモリーカードスロットはSDXCなど古い規格のカードも扱うことができる。ただし、SDUCカードを古い機種のスロットに入れた場合に正しく動作する保証はなく、過去の規格改訂では仕様の不整合から古い機器で新しいカードのデータが破壊された事例もあるため、SDUC対応機器でのみ使用した方が良いとされる。
(2022.2.9更新)