UHS-II 【Ultra-High Speed II】

概要

UHS-II(Ultra-High Speed II)とは、SDメモリーカードの高速なデータ伝送規格の一つ。2011年にSDカード仕様バージョン4.0の一部として定義されたもので、最高で312MB/s(メガバイト毎秒)での転送に対応する。SDHC/SDXC/SDUCに対応製品があり、製品のSDカードロゴの脇に「II」の記載がある。

104MB/sでの伝送に対応するUHS-Iの後継規格で、端子のピンが従来製品より一列増えている。一列目のピン配置は従来製品と同様であるため後方互換性を備えており、カードとリーダーが両方UHS-II対応の場合はUHS-IIでの転送を、いずれかが非対応の場合は従来仕様で転送をう。

カードの読み込みと書き込みを同時にえる全二重full duplexモードでは最高156MB/s、読み書きのいずれか一方のみを半二重half duplexモードでは最高312MB/sでの通信が可能。

最低限の転送速度を保証するUHSスピードクラスでは、最低30MB/sの「Class 3」がUHS-II対応製品向けだが、理論上の最高速度と乖離が大きく、各メーカーが実効性能をアピールするために「読み込み最高300MB/s、書き込み最高260MB/s」のような独自の表記をう例もよく見られる。

(2022.8.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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